今回は個電についてです。
最近、よくテレビやインターネットで聞きますよね。でも、わかったようでわからないし、ほかにも似た言葉なかったっけ?
それに、家電と何が違うの?
って、気になりますよね。
そこで、個電を調査してみました。
では、さっそく本題の個電の話をしましょう!
個電とは、家庭向け製品が個人向けに再開発されている電気製品のこと。
個電とは家庭向け製品が個人向けに再開発されている電気製品のことです。
よければこちらの動画もどうぞ。ちょーまったり、簡単に説明しています。
広義では、個人が使う電気製品のこととされています。
ですが、例えばスマホやイヤホン、ポータブルプレーヤーのような製品に向けて“個電”といっているのはあまり見かけません。
これは、そもそもの製品が個人が使用することが目的の一つだからだと思います。
そういう目で、現在の情報を整理すると、
前時代では、一般的に家庭用として使用されていた製品を、個人向けにデザインしなおした電気製品
というのがしっくりきますよね。
そもそも、似たような言葉がいままでもありました。
例えば、
- プチ家電
- パーソナル家電
- お一人様家電
- コンパクト家電
などです。
どれも、一度は聞いたことがあると思います。
意外に古い個電の誕生
個電というと、NTTコミュニケーションズが2003年に発表した「CoDeN」(個電)を思い出した方はいませんか?
個電ではない「CoDeN」
「CoDeN」は、
”インターネットなどのネットワークサービスを通じ、個人ひとりひとりに合わせたパーソナルソリューション(答え)を提供することで「個人の生活を豊かにし、新たな社会文化を創造する」コンセプト。”
としたサービスです。
「ひとりひとり(個)の電気通信(電)」
という意味で、CoDeNと命名されたようです。
CoDeNは2003年に発表されたサービスですが現時点では提供されていないようです。
当時の資料をみるとかなり革新的で、日本がITで立ち遅れているといいますが、ユーザー側がサービスを理解できなかったことにも原因がないでしょうか?
例えば、このCoDeNがリリース予定だったサービスは革新的です。
いまでは当たり前に享受しているサービスそのものにも思えます。
- ひとりひとりが簡単にホームページを作成し情報発信を活発化できるソリューション
- Webビリングや電子マネーを組み合わせた個人の「ネット財布」ソリューション
- UEFAを始めとした人気の高い特定スポーツ分野などのコンテンツをパッケージ化したソリューション
- VoIPをベースとし、より幅広いコミュニケーションを実現するリッチコミュニケーションソリューション
- パソコン設定から高度なサービスの利用までの顧客サポートソリューション
例えば、1項などは2006年開始のTwitterや2004年開始のミクシーを思わせる内容です。
2項に至っては、2004年のおサイフケータイ、2018年頃から始まったQR決済などのサービスも想起しますよね。
おっと、話がぞれてしまいました。
個電ですが、現在の個電と近いニュアンスは2009年頃にはあったようです。
電気製品の個電
電気製品に対して使用される個電という言葉は、2009年には使用されていました。
この時の個電は、
- ポータブルDVDプレーヤー
- ポータブルテレビ
- 電子ブックリーダー
- 携帯電話
- 携帯ラジオ
- ポータブルメディアプレーヤー
- MP3プレーヤー
などに使用されていたようです。
これらの製品は、そもそも一人で使用する機器、パソコンやエンタメ機器に使用されたようです。
一方で、2019年から最近のトレンドの個電は、家族で使う前提の”家電”が、ライフスタイルの変化により、一人で使用することを前提にした再デザインされた製品です。
これは、学生や単身赴任などの一時的な独居で使用された「お一人様家電」が、核家族化、高齢化による独居の増加による新しい家庭形態へ変化する親類への家電たちの答えともいえるでしょう。
電化製品の時代を示すキャッチーな名称たち
さて、ここでもう一度、各時代の電化製品たちの呼ばれ方、”キャッチーな名称”を整理してみましょう。
尚、当時の記事を読んで、わたしが感じた言葉の印象になります。
個電
2009年頃、一人で使用する機器、パソコンやエンタメ機器。
プチ家電
2011年頃、パナソニックが発表した小型高級家電の「プチ食洗」から派生。
コンパクト家電
2016年頃、従来の製品を小型化して使い勝手を良くした製品に使用された。
パーソナル家電/お一人様家電
2018年頃に、個人用の家電だけど改めて「お一人様家電」という意味で使用された。
個電(現代版)
2019年頃、家電を個人で使いやすい大きさ、機能にした電化製品
いかがでしょうか。
イメージが一致するものもあれば、え?というのもあると思います。
電化製品の時代を示すキャッチーな名称たちをいくつご存知でしたか?
まとめ
これらの呼び名は、売る側と買う側の意志疎通を図る共通認識でもあったと思います。
また、製品を売るためのキャッチーな名称ともいえます。
企業側のシーズにしろ、ユーザー側のニーズにしろ、その世代を表す言葉になっていると思います。
そして、個電も、現代の社会を映す鏡のような存在でしょう。
ということで、
個電とは、家庭向け製品が個人向けに再開発されている電気製品のこと。
です。
また、数年後には違った言葉、意味合いになっているかもしれません。
未来が楽しみですね。
参考文献
2003年2月26日NTTコミュニケーションズがCoDeN(個電)サービスを発表
2016/4/22・売れる「プチ家電」、ジャストサイズで高機能
2018年12月7日・大注目の『パーソナル家電』って一体なに?パーソナルヒーターは一台あると大活躍♡
2019年6月26日・2019年家電業界の新常識「個電」とは?
2019年12月26日 15:00 女性セブン(女性セブン2020年1月2・9日号)・2019年ヒット家電ランキング 「時産家電」と「個電」の時代に
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