今回はメタバースについてです。
最近、テレビやネットで”メタバース”って言葉を聞きますよね。
なんとなく3D的な、仮想空間的な奴?
って感じでしょうか。なんかはっきりしないですよね。
そこで、メタバースを調査してみました。
では、さっそく本題のメタバースの話をしましょう!
メタバースとはアバター×コミュケーション×エコシステムを提供する仮想空間。
メタバースというのは、多人数が参加可能で、参加者がアバターという分身を使って自由に行動し交流できる、インターネット上の仮想空間の事です。
言ってしまえばただの仮想空間ですので、ゴールやシナリオのように参加者の行動を制約することがなく、参加者の目的の設定や、行動は自由にすることができます。
特に、ネットワーク上の対戦ゲームやロールプレイングゲームなどと大きく違っているところになりますね。
しかし、現在のメタバースはゲーム性やエンターテインメント性を備えたあたらしいツールになっています。
ざっくりしたところはこちらの動画をみてね。
では、順に説明しますね。
メタバースの由来は?
メタバース(Metaverse)は、metaとuniverseから作られた合成語です。metaは”超越した”、universeは”世界”となりますので、超越した世界というイメージですね。
この語源は、SF作家ニール・スティーヴンスンの『スノウ・クラッシュ』という1992年に発表したSF小説にでてくる架空の仮想空間サービスの名前でした。
『スノウ・クラッシュ』とは
このスノウ・クラッシュでは、「メタヴァース」とよばれる空間にゴーグルとイヤフォンを装着してアクセスし、「アバター」を操作します。
この発想は、セカンドライフの創設者であるフィリップ・ローズデールに大きな影響を与えたそうです。
ところで、セカンドライフは記憶にありますか?
セカンドライフとは
セカンドライフは2003年にサービスを開始し、2007年に日本でも開始されブームとなりました。
メタバースでアバターを使って自由に生活できます。会話や恋愛、商売などもできます。
リンデンドルという通貨もあり、実際の貨幣とも交換ができました。
バーチャルな空間でありながらビジネスもできるということから、トヨタ、東芝、フジテレビなどの企業も参加したほどです。
最近、あまり聞かないかもしれませんがサービスは今もつづいています。
なぜ、いままたメタバースなのか
でも、2000年代に一大ブームとなったセカンドライフですが、最近、あまりききませんよね?
2008年頃になるとセカンドライフは急激に下火になっていきます。
理由は、サーバー処理などのインフラが追い付かず接続人数を絞ることになり、コミュケーションが薄くなり、本末転倒ですが、”なにをやっていいかわからない”、”なにも生まれない”ことで、衰退したと言われています。
では、なぜ、いままたメタバースが脚光を浴びているのでしょうか?
第二世代メタバース
2010年代後半になると、セカンドライフ創生の頃のネックとなった、VR技術やインフラ性能の向上によりメタバースを十分に支える基盤が形成されました。
また、SNSなどの発展により顔を合わせないコミュニケーションが一般化しました。
このような背景で、SNSの発展形として、2013年ソーシャルVRプラットフォームVRChat、2015年になると、VRソーシャルルームアプリcluster.がリリースされました。
この記事では、この時期のメタバースを第二世代メタバースとして説明します。
これらの第二世代メタバースがセカンドライフと大きく異なるのは、明確なエンターテインメントの提供にあるようです。
例えば、イベントやゲーム性、アバター、空間の変更などユーザーの新しい遊びが提供されています。
これを鑑みれば、ゲームのキャラクターをアバターとしてSNS機能も持ち合わせた、2017年リリースEpicGames社フォートナイト、2020年発売の任天堂のあつまれどうぶつの森など形態ももメタバースと考えられます。
そんな中で、世界はコロナ禍に突入します。
コロナ禍で疎遠になったコミュケーション、エンターテインメント
また、2019年から突如始まったコロナ禍によるソーシャルディスタンスによる、外出の規制などからお家時間が増加しました。
お家時間の使い方の一つとしても、参加型のライブ配信を後押ししたように思われます。
また、メタバースには、もう一つの大きな流れがあります。
第三世代メタバースになるか?SNS特化型メタバースとエコシステム
それは、2016年頃から始まった”Vtuber”との融合です。
スマホ一つでVtuberになれるLIVE配信アプリの登場です。
この記事では、これからのメタバースを第三世代メタバースとして説明します。
Vtuberについては、こちらをどうぞ。
記事:VtuberとはCGキャラクターを使った動画配信者のこと。
Vtuber:Vtuber(ブイチューバー)ってなに?ロン・ケイジさんの報告書No1
では、VtuberになれるLIVE配信アプリとはどのようなもでしょうか?
非対称の新しいコミュニケーション
例えば、REALITYの代表取締役社長の荒木英士さんは、2017年頃に盛り上がったVtuberは、発信者に介入できるコミュケーションという新しい形ではないかと考えました。
そして、スマホだけでアバターコミュケーションを行うことを重視したLIVE配信アプリを開発しました。
特にアバターは、カッコよく、カワイいく、自分がなりたい自分自身を使い分けられるように設計されていそうです。
また、こうしたアバターの需要も拡大しています。
このように、自分のアバターで行うSNSに特化した、あらたなメタバースといえると思います。
これは、双方向コミュニケーションだけではなく、1:Nの新しいコミュニケーションの創出でもあります。
エコシステムの形成
自分のアバターを簡単につくれる環境も整ってきています。
同時にアバター自体やアクセサリ、配信用壁紙など多岐にわたる需要も創出されているようです。
現時点では”クリエイターによる創作の総合マーケット BOOTH”などでアバターの販売、配布がおこなわれ活発な生産活動が行われています。
以上のように、現在のメタバースは、アバター、コミュニケーション、エコシステムの土台としてメタバースがあることがわかりました。
現在は、アプリや配信者側のエコシステムというイメージですが、アバターの作成など大きく裾野を広げていくと思います。
まとめ
今回は、メタバースを調べてみました。
メタバースとはアバター×コミュケーション×エコシステムを提供する仮想空間。
でしたね。
メタバースは、あたらしい時代を迎えていると思います。
ますます、未来が楽しみですね。
参考資料
2015.12.12・Oculusの原点となった名作SF『スノウ・クラッシュ』-フィクションの中のVR【第4回】
2007年04月29日 社内にはビリヤード場、「週に1度はセカンドライフ」が社則
VRソーシャルルームアプリ「cluster.」正式版が5月にグローバルリリース決定!4月4日よりティザーサイト解禁&テスター募集開始!
話題のメタバースとは?定義と歴史|メタバースの現在地と未来を考える
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